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無農薬ブログ-化学農薬の種類PESTICIDE-free blog



 初期には、増産が目的だった農薬の使用も、増産に一定の目処を付けると徐々に利用目的を拡大してきました。
・長距離・長時間輸送、保管時の防除、
・収穫、除草など農作業の軽減、、、、、

 収穫量拡大から始まった農薬の使用は、需要をまかなえるようになったら、次には、その利用目的を拡大し、開発・生産・販売されています。

 これは、営利企業が継続して利益を追求する上で、当然の展開かもしれません。
 しかし、食料不足をまかなう必要性に比べれば、必要性のレベルが異なるように思います。

殺虫剤・殺菌剤

 例えば、肺炎です。
 免疫力に個人差があり、肺炎にかかりにくい健康で丈夫な人もいるでしょう。しかし、現時点では、肺炎を発症した場合、抗生物質などの助けがなければ、治癒しません。

 これは、植物も同じです。
 まずは、健康に育てることが一番ですが、それは、かかりにくいというところまでで、害虫、あるいは、疾病の蔓延に対して、農薬しか有効な手立てがない場合があるのは確かです。その場合農薬を使用しなければ、大きな被害を受けることでしょう。

 果実・野菜を含めた、農作物被害防止のための手法として、農薬は有効な手段であるものと考えています。
 そういう意味で、大きな病虫害被害が具体的に想定される場面での、農薬使用は必要なことです。危急の時にまで、無農薬に拘ることは、現実的ではないものと考えています。

 殺虫剤には、新規系統のネオニコチノイド系統殺虫剤が登場しました。

( 日本植物防疫協会作成データを引用 )

 リンゴ・もも・みかんなどは、大変に減収率が大きいことが知られています。
 食味改善のための品種改良が大きく影響していると思われますが、ここまでくると、日本で作る必要が果たしてあるのか?という不自然さも感じます。

 ( 確かに、野生のリンゴは、すっぱいですが )農薬が使われるようになるまでは、日本国内で取れるものしか食べることができなかったということを思い出してみても良いかもしれません。

 上記の表で減収率が高いものは、一般的に農薬の使用量が多いです。こういうことを念頭においておくのも無駄ではないと思います。  

ポストハーベスト

 ポストハーベストは、収穫後の農産物を遠隔地に運ぶ際に追加処理される、腐敗防止・防カビ・防虫などに用いられる殺菌剤・殺虫剤です。収穫以後に用いられます。

 果物・野菜などの農産物は、水分を多く含んでいますので、例えば赤道などを越える、暑い環境で、長期にわたり、腐敗しない、カビが生えない、ということは本来ありえないことです。一部では、マラソン( 後述の有機リン系統 )など、強い薬剤が使われています。

 もちろん、国内配送だけで済むのであれば、日本国内の物流は高度化されており、短時間でどこにでも配送できますので、必要ありません。

 遠く、海外から食品を輸入すること自体に抵抗がなければ問題はないでしょうが、そのかわりこういう面の不安はあります。

 ポスト・ハーベスト農薬の科学的安全性をここでは議論しませんが、特別な農薬を追加処理してまで、遠隔地の( 安い )農産物を食べる必要を感じるかということです。

プレハーベスト・除草剤

 プレハーベストは、農作物の収穫直前に、枯らして乾燥気味にしておくと、収穫しやすいことから用いられる除草剤です。日本国内では、大豆などの収穫で用いられています

 確かに、生きている植物から実を採取することは、非常に労力が必要です。とはいえ、枯れて乾燥すれば刈り取りやすいだけで、収穫量自体には関係ありません。労力の削減・コスト削減のために用いられます。

 除草剤も除草の労力を大幅に省くので、良く使われます。その結果、手/機械除草などの時に比べて、栽培面積を拡大できることもあります。
 実際のところ、手/機械除草でどこまで栽培面積を拡大できるかと言えば、10反( 3,000 坪 )辺りから、ここら辺が限界という声が上がるものと思います。

 プレハーベスト・除草用途にも新系統の除草剤が登場しました。グリシン系統除草剤( 以下、グリホサート系統除草剤 )です。

 グリホサート系統除草剤は、すべての植物が有している、アミノ酸合成機能の働きを阻害することで、植物を枯らします。人間にはそのアミノ酸合成作用はなく、植物を食べることでそのアミノ酸を得ていることから、対植物毒性はあるものの、人畜毒性は無いとされ、その画期的な安全性から、広く用いられるようになっています。

 しかし、新規化学物質であることには変わりなく、実際に広く用いられた結果、発ガン性ほか人体への被害を指摘する研究が広く出てきていて、今後研究の進展によっては、評価が逆転する可能性があります。

利用目的の違い

 農薬とひとくくりにしても、このように大きく目的が異なります。そして、それぞれに回避方法があります。
 農薬のうち殺虫剤・殺菌剤は、収穫減につながるので、収穫減に対応して農産物の価格が上がっても、無農薬を重視するという考え方もあることでしょう。

 また、ポスト・ハーベストは、輸入農産物を避けることで回避できます。

 そして、プレハーベスト・除草草剤は、手/機械除草には圃場面積の限界はあるものの、広大すぎる圃場でなければ、農家の労働量増加 = コストアップ = 販売価格上昇 とのトレードオフで考えることができます。販売価格が高くとも、プレハーベスト・除草剤不使用を選ぶことで、回避できます。

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